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遠いのが好き

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G の天体写真 ~ 主に銀河を撮ってます。

2KORRRを導入しました

久しぶりの機材ネタです。長焦点で強拡大専門の私ですが、もう少し広い画角が欲しいと思うこともありました。そこで、前々から気になっていたニュートン用のレデューサーを買ってみました。合成F値が3.5と明るいだけに、光軸等に非常に敏感ですね。バックフォーカス調整、光軸調整、スケアリング調整と調整の連続でした。

データシートによるとバックフォーカスは25cm F5の主鏡なら65.4mm。口径やF値ごとに0.1mm単位で書かれているので、このレベルで合わせてねっ!てことだと思います。シビアですねー。
ここにフィルター、CCDチャンバー、CCDチップの各ガラスにより焦点位置が伸びる距離を加算します。4.76mm(厚さの合計)×0.34=1.6mm。ということで私の環境でのバックフォーカスは67.0mmです。0.34はガラスの屈折率(n)で計算される伸び率で、n=1.52としたときの乗数です。計算式は1-1÷1.52=0.34。で、バックフォーカスはTeleskop Expressの可変長延長筒をノギスで0.1mmの精度で測って難なくクリア。
でも、光軸とスケアリングは時間がかかりました。当初はパラコアでいい星像が得られていたので光軸等はOKと思っていたのに試写したらまるでダメでした。(がっかり)

一番ダメだったのは斜鏡の位置。結局、筒先側に2mmくらい引き上げました。要するに斜鏡が45°になっていなくて、補正レンズやCCDに斜めに入光していた訳です。また斜鏡か・・・「くっ!」
極端に描くとこんな感じです。↓
2KORRRを導入しました_b0203904_21463692.jpg

接眼部のスケアリング調整機構では調整しきれず、何か変だと思って行きついた先が斜鏡でした。ここにたどり着くのに貴重な晴れを2夜も費やす羽目に・・・やれやれ。この鏡筒は4年くらい使っているのに、まだ調整できていないとは。。。

で、肝心の星像はこんな感じです。↓
M33 2分1枚、フラット補正のみ、ピクセル等倍。画像の四隅と中心です。
2KORRRを導入しました_b0203904_2147256.jpg

ん~、まだまだ調整できていないなぁ。(パラコアに負けないでね。高いんだから)
ま、使い始めとしてはまぁまぁでしょう。少しずつ追い込んでいこうと思います。
by g-log | 2014-10-18 21:58 | 機材 | Comments(4)
Commented by NGC at 2014-10-20 07:42 x
ASAの高いレデューサ購入されたのですね。WYNNEタイプのコレクターは私のAG16の肝ですがなかなか大変なんですよ。光軸シビアでオライオンのセルの構造を最近光軸ズレの要因と考えています。
Commented by g-log at 2014-10-23 01:38
NGCさん、やはりそうですか。撮る対象毎に星像のくずれ方が違うような気がしていました。まだ傾向をつかんでいないので、どこが原因か見当がつかない状態でしたが、そのあたりを意識しながら絞り込んでいこうと思います。
Commented by uto at 2014-10-24 12:51 x
2KORRR(ニッコール?)、購入おめでとうございます。
明るくなるのは羨ましいですが、すっごくシビアそうですねー
F4でも苦労している僕にはちょっと無理そうな製品ですが、面白そうですね。作品、楽しみにしています!

こちらは、とうとう、斜鏡セルのネジ山が潰れてしまった・・・
うーん、ここのところ、ふんだり蹴ったりです、、(>Д< ;)
Commented by g-log at 2014-10-25 21:38
utoさん、ずいぶん前から迷っていたのですが、とうとう買ってしまいました。これだけ明るくなると新しい鏡筒を買ったのと同じくらいインパクトがある感じで、使いこなすには時間がかかりそうです。ま、それが楽しいので。。
オライオン、ミラーがいいですからね。構造はいまいちですが。斜鏡セルだけProtostarにしちゃうとか・・・。
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